2015/05/01

JAXA小型低乱風洞によるエアデータセンサの校正2

前回の続きです。

今回は風車式対気速度計の校正についてです。
の2種類の対気速度計について試験を行いました。

Copalのセンサの結果を下の図に示します。
センサが出力するパルス数の対気速度依存

以前の実験と同じように、対気速度に対する線形性が確認できます。
以前の実験では、室温が低かったため対気速度を十分に上げて軸受けの摩擦により潤滑油の温度を上げてやらないと線形性が出ませんでしたが、今回は気温が高かったためかそのような挙動は見られませんでした。
この結果からパルス数を対気速度に変換する校正係数を求めると、
傾き: 4.5x10^-4 (count/(m/s))
切片: 0.97 (m/s)
となります。
比例係数の部分は以前行った実験の90%程度の値です。
以前の実験では2台の対気速度計の校正係数を求めましたが、そのばらつき(6%)より大きな差が見られます。

次にDigifly製の対気速度計の結果を示します。
上図: センサが出力するパルス数とDigiflyのフライトレコーダ表示の関係
下図: センサが出力するパルス数の対気速度依存
Digifly製の風車式対気速度計でも、対気速度に対する線形性が確認できます。
また、フライトレコーダ本体に表示される対気速度に対しても線形性があるようです。
しかしながら、同じセンサ出力に対して風洞備え付けのピトー管とDigiflyのフライトレコーダでは異なる対気速度を示しています。
その関係を下図に示します。
風洞備え付けのピトー管で測定した対気速度とDigifly製フライトレコーダ表示の関係
風洞備え付けのピトー管による測定結果のほうが10%程度小さな対気速度を示しています。
この傾向はCopalのセンサで得られた結果と矛盾はしませんので、何らかの原因で風洞備え付けのピトー管が小さめの値を出している可能性も考えられます。
この点については、5孔ピトー管の実験結果とも突き合わせて改めて考察したいと思います。

次回はピトー管の校正について書く予定です。

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