MiniProg3の修理

2011/09/01

PSoC3 PSoC5

PSoC3/5用プログラマMiniProg3の調子がどうもおかしくなったので、原因を調べて修理を行いました。

具体的な症状は、PSoC3の書き込みを行おうとすると「ターゲットデバイスに電源が供給されていない」とのエラーメッセージが出て、書き込みが中断してしまう、というものです。
調べてみると、MiniProg3のターゲットボードへの電源供給機能が何らかのきっかけでハードウエア的に壊れてしまい、ターゲットボード用電圧(Vtarg)が出ないことが原因だとわかりました。

Vtarg端子とGND間の抵抗を測ってみると12Ω程度で、ほとんどショートにも近い状態でした。
そこで、MiniProg3のカバーを開け、電源供給部周りの回路を追ってみたところ、USBの5VからVtargを生成するTexas Instruments TPS65053が壊れていることがわかりました。

修理中のMiniProg3。右下は原因を探るためにはがしたチップたち

故障箇所がわかってしまえば修理するのはそれほど難しくはありません。
壊れたチップをホットエアではがし、新しいチップに貼りかえれば修理完了です。

Vtargが出なくなる、という形の故障はF-tecの後輩も経験したようなので、トラブルとしては比較的多いものなのかもしれません。
Vtarg端子から取り出せる電流は200mA程度で、この制限を超えた電流を流してしまったことが故障の原因かもしれないので、MiniProg3につなぐボードの消費電流には十分注意を払う必要がありそうです。