XBee型GPSモジュールの設計

2013/01/09

設計

搬送波位相が取得できるGPSモジュールとしてこれまでu-bloxLEO-6T/NEO-6Pを使用してきましたが、入手先はほぼメーカー直販に限られ、メーカーサンプル価格も179USDとかなり高価でした。

u-blox以外で搬送波位相が取得できるモジュールにはNVS Technology AGNV08Cがあります。
入手性はu-bloxのものより良好で、Leocomではチップ単体で3200円、モジュールで5600円程度で購入可能です。
u-blox等のGPSモジュールとの比較レポートを見ると、品質はu-bloxに比べて劣るもののきちんと搬送波位相が取得できているようです。
また、ファームウエア更新で搬送波位相の品質が向上したようなので、u-bloxのものと同程度のデータが取得できると予想できます。
新しいバージョンのRTKLIBではNV08Cの独自フォーマットBINからRINEXへの変換も可能で、ソフトウエアの整備も徐々に進んできているようです。

そこで、電装基板にこのモジュールを簡単に載せられるようにXBeeとピン配置互換の基板を起こしてみました。
XBee-USB変換基板を使えばパソコンを使ったテストも簡単にできるはずです。
GPSチップのパッケージはBGAですが、外周2列以外はほとんど無接続端子なので2層基板でも配線を引き出すことが可能です。

部品代5000円程度で搬送波位相が取得可能なGPSモジュールが作れるので、搬送波位相を利用する上での障壁はだいぶ低くなると思います。


2013. 1. 25 追記
Eagleファイルを公開しました。
schファイル
brdファイル